初級班リポート【6月定例 内子ライド】

リポート:大野

日時:6月23日(日)am8:00
集合場所:伊予市しおさい公園
走行距離:約70km
 


六月の初級の定例ライドは、伊予市のしおさい公園をスタートです。
 
まずは参加メンバーをご紹介します。
 
先導役を司るのは、今年一月で還暦になったロードバイク歴四年の大野。
 
二番手を走るのがこれまた還暦過ぎた、高校野球の審判をされている のまっちさん。
 
三番手は「スピードは23キロまでにしてくださいね」と、リアルな数字を提示してきた しほさん
 
四番手を走るのは「ポタでお願いします!」と、またまた念を押してきたchisaさん。
 
最後は一番後ろで女性二人をガードした重鎮のマムキンさん。
 
マムキンさんは久しぶりの参加でした。私と一緒で還暦を終えたあご髭がお似合いの渋めのおじさん。
 
以上この親子ほどの年齢差のある五人で、全行程70キロ 獲得標高1000mに挑むことになりました。
 
まずは三秋峠(みあきとうげ)を越え、国道378号線の爽やかな潮風を感じながら、上灘に向かって走ります。
 
そして道の駅双海の手前にある信号機を左折して、最初のヒルクライムに挑むことに。
 
事前確認していたのですが、「そんなにたいした坂じゃないです」と、らくりんメンバーのhyugaさんは断言していました。
 
ところが、初級班にとってはたいした坂でした。
 
「私たち初級班は、hyugaさんとは違うんです!」と、歴代の首相みたいに、chisaさんは、きっと言いたかったはず(笑)
 
でもそのコースは杉林が太陽光をさえぎり、涼しくて車の通行が少ない道。
 
私はそんな走りやすい坂道をゆっくりと引っ張ることにしました。
 
そして何度か休憩を挟みながら、やっとの思いで峠にさしかかるとみんなでヤッター!
 
そう!自分を褒めてやりたい気分になるんですよね。
 
さぁ国道56号線に到達して、そこから内子までは、楽勝のくだりのオンパレード。
 
時に後ろから迫ってくる大型トラックにビビりながらも、親子トレインは高速でくだりました。
 
そしてその途中にある中山町の道の駅に寄ったところ、あれれ。
 
なんとらくりんの中級ゆっくり班の7人が、シャーベット店の前で談笑しているじゃないですか。
 
あの旧犬寄街道の激坂を登ってきたというのに。
 
特に女性メンバーのちぃさんの余裕の笑顔が印象的でした。


 

そこからはふた班合同の12人で、しばらくは行動することになりました。
 
大所帯での内子町の観光や食事は楽しく、本当に心地良かった。

 というのも、町民の皆さんが私たちを歓迎してくれたからです!!!
 
愛媛県が勧めるサイクリストへのおもてなし文化が、この観光地にも浸透していることに感銘を受けたました。
 
(その一例)峠のたこ焼き店での出来事。3パックしか買ってないのに、お店の人が飴をたくさん私たちにくださったこと。 



まぁそんなこんなで大勢でワイワイやったあと、中級ゆっくり班と別れた私たちが次に向かった先は、旧犬寄街道。

 
旧犬寄街道はメンバーのさとこさんから教えてもらったお勧めコース。
 
だから五人とも初めて走るそのコースに期待感がおのずと高まりました。
 
しかしその前に旧犬寄峠までの約22kmの緩めの上り坂をやっつけないといけません。
 
が、不運なことに結構な向かい風。
 
私の行く手をはばむ向かい風が憎たらしい。坂なら仕方ないと思いますが、向かい風は嫌い。
 
だから私は正直しんどかった。
 
でも私が四人の防風壁となってる思うと、不思議と頑張れるんですよね。
 
要は気持ちの持ちようで、いかようにもなるということです。




そうこうしている内に、段々と坂がキツくなってくる。
 
するとそれに比例するかのように、後続の四人の口数が減ってくる。
 
そこでふと腕時計を見ると、私の心拍数が160。
 
私はこりゃマズいと「停まりま?す!」と後続に告げました。
 
私が止まるや否や、chisaさんが明るい声で「あぁ良かった。助かった」って。
 
それまでお通夜ライドだったのが、休憩を取ると一変してみんな笑顔になりました。
 
そしていつ峠に辿りつくか分からないまま頑張っていると、やっとこさ旧犬寄峠の絶景ポイントに到達!
 
するといきなりchisaさんが「わぁすごい!」と歓喜の可愛い声をあげる。
 
マムキンさんの蓄えた白いアゴ髭も一緒にフカフカと喜ぶ。
 
そしてのまっちさんの審判焼けした目尻の線が倍増する。
 
しほさんのBianchiのタイヤが膨らむ(なんでやねん!)
 
そうなんです!ペダルをギシギシ踏んで汗だくになって得た絶景は、ひとしおなんです。
 
改めてヒルクライムの達成感 醍醐味 はこれなんだと痛感しました。
 


ちなみに、しほさんが私に最後こう言ってくれました。
 
「大野さんはゆっくり走ってくれて優しい…」って。
 
私は不覚にもでへへと、にやけてしまいました(おぃおぃ!)



(大野) 


Raku-Rin Cycle

「らくりんサイクル」は松山市を中心に、愛媛県全域で活動をしているスポーツバイク・チームです。